高分子凝集剤について

凝集構造

高分子凝集剤は、少量の添加で凝集効果が大きく、フロックの粗大化も起こることから

1. 吸着架橋
2. 荷電中和

などの作用機構が提案されています。
吸着架橋による凝集モデルは、いくつか提案されていますが、一例を図1に示します。

高分子凝集剤の分子量が非常に大きいとは言っても、懸濁粒子の径より分子鎖が長いとは考えられませんが吸着架橋機構をわかりやすく説明できるモデルです。
図1からわかるように、凝集剤の添加量には最適値があります。
最適添加量では、吸着と架橋がバランスよく作用してフロックを形成しますが、過剰添加になると吸着が多くなりすぎて架橋が起こりにくくなり粒子間の反発作用で分散状態となります。